「親孝行納税」で少子化終了しました〔ポイント解説〕

2023年4月24日未来創生学特論「親孝行納税」の要点メモ

「親孝行納税」は、是空ラキの造語であるため、簡単に解説しておきます。

  • 政府が進める異次元の少子化対策は、結果的に完全な失敗に終わる。
  • 異次元の少子化対策は、すでに子供のいる家族にとってはブラスの要素があるが、それ以前の結婚すらしていない人たちにはほとんど無意味。それどころか重税を招き、日本はますます苦しくなる。
  • 家族を壊す政策をいくら推進しても、少子化は止まらない。なぜかといえば、家族が子供を増やす母体だから。世界中どこをみても、家族が衰退した国は少子化が止まらない。
  • 欧米先進国は、どの国も出生率が2を超えていない、欧米のマネごとをしていても少子化には効果がない。フランスの出生率がやや高めであるのは、移民が子供を産んでいるからに過ぎず、日本には当てはまらない。
  • イスラエルは、先進国でありながら、出生率は長期間3を超えているが、その事実を日本人は誰も参照しようとしない。
  • 日本の少子化が止まられない理由は、お金が足りないからではない。戦後は、お金はなくても出生率はベビーブームといわれるほどに高かった。
  • お金がないのではなく、子供にお金を使いたくないことが少子化の原因。
  • 実際、お金がないと騒いでいる人たちの多くが、20万円もするスマホを片手にわめているのはなぜだろうか。
  • お金がないから子供は無理というのであれば、逆に、子供を育てたら、お金が入る、生活が潤うような政策を選択すれば、少子化など一気に解決できる。
  • しかし、単純に子育て世帯に金をばらまいても、必ずしも子供のために使われるかどうかは、疑問がある。もう少し賢い仕組みを考える必要がある。
  • 昔は子供を育てたら、同居して自分の老後の面倒をみてもらえる、そういうメリットがあった。
  • 子育てにかけたお金は、自分の老後の安定ということで見返りがあったということになる。
  • 今の若者だって親孝行をしていないわけでない。現代の若い世代は、公的年金を通じて、毎月の年金の支払いで、何千万もかけて自分を育ててくれた親の面倒をみているのである。
  • この観点からは、子育てというものは、子供を通じて、将来の年金を生み出しているといえる。つまり、子育ての経費というものは、年金の支払いと等価とみることができる。
  • しかし、公的年金の場合、子供をもたない人たちは、たとえ、年金を支払っていても、子育てという形では、年金の維持に貢献していない。
  • 一方で、子供をもつ人たちは、年金の支払いだけではなく、子育てという形で、年金の維持に大きく貢献している。
  • しかし、現状では、子供を育てることは、何千万も借金をしながら、将来の年金が増えるわけでなく、子供を育てていない人と比べると負担だけが増えている。ここに著しい不公平がある。
  • このような不公平を是正する方策を実行することで、少子化を止めることができる。
  • 具体的には、自分の育てた子供の支払う所得税が、親の年金に回る仕組み「親孝行納税」を導入すれば、前記不公平は緩和され、少子化は止まる。
  • 「親孝行納税」により、子供を育てておけば、自分の老後は安泰であるという時代が再来する。
  • 若者が、自分の親でもない人のため、重い税金や社会保険料の負担に苦しむことは健全ではない。親孝行納税はこれを解決できる。
  • また、親の立場からすれば、単純に、子供を産んで放っておけばよいというのではなく、立派に育てて、その子がいっぱい稼げるようにしなければならない。
  • したがって、「親孝行納税」では、多くの親が自分の老後を確かなものにするため、自然と子供の教育に力をいれるようになり、子供の将来に資する点が大きい。
  • 将来の年金よりも、今の生活が大変だという親のためには、「親孝行納税」は、親の年金支払いを相殺できるようにすれば良い。
  • 子供が欲しくても身体的に難しいという人たちのために、里親・養子制度を拡充することが必要である。
  • 以上要するに、「親孝行納税」は、子供をつくり、育てておかなければ損をするという社会を再構築するものであり、世の中すべては金であるという考えの人が増えている現状において、これが少子化を防ぐための最善の道である。