「アメリカは中国に勝てない」は本当だろうか

普段は、アナリストと聞けば

何言ってるのだ・・・という評価しかしない俺であるが

一応、参考になりそうな記事はフォローしておこうとか

考えることもある。

 

今回はこれ

 

タイトルの何が驚がくなのか知らないが、

この論文にはいくつかの観点があると思う。

まずは、

『個人的にトランプ大統領で好きなところは矛盾を隠さないことだ。彼らは結果的にアメリカが抱える問題を露骨にしてくれる。これはバラク・オバマ大統領にはできなかった。』

米大統領については、

メディアでは、変人扱いになっているようだが

実際には多数の支持者がいるからこその大統領なわけで

その支持者というのが、政治関係者だけではなく一般人も多い

となると、政治的な見解というよりは

人としての魅力は何なのだろうか

まったくのところ、不思議なものだと思う。

 

そういう俺も、

オバマさんよりは、トランプさんの方が好きだと思っている。

理由はおそらく、本音を話しているように見えるからなのか

本当のところは良くわからない。

いや、俺の場合は、そこではなくて、おそらく

彼が結果的にはグローバリゼーションに対抗しようとしているから

なのだと思う。

今の日本では

世界から見れば、周回遅れのコンセンサスの下で

グローバル化がまるで良いことのように受け止められ

推進されてきたことについて

苦々しく思っている自分がそこにはいる。

小泉政権下で行われた数々の日本弱体化の推進により

日本人の生活水準は払底していると感じている。

 

もう一つの観点は

この論文の後半に出てくる

『バブル崩壊のリスクを、もっと大きなバブルで覆ってしまうポンジースキームは、今のところ国家にだけに許されている。消費力が経済力なら、アメリカは中国に勝てない』

なかなかに刺激的で良いね。

確かに、現在のアメリカに

自己の経済を犠牲にしてまで、中国を叩く度胸があるのか

という判断を迫られた場合

>今のアメリカに「痛みを我慢する覚悟」はあるのか?

勿論、痛みを我慢する覚悟なんかありはしない

という答えしかないように思う。

 

しかし、それでアメリカは「中国に勝てない」という結論に至るものではない。

あるいは

勝てたとしても、経済的な痛みを甘受するなんて流れにはならない。

すくなくとも俺の場合はね。

この人とは結論は大きく違ってくる。

この人の指摘していることは、前半の前提はそうだとは思うが、それは単に、この論文で想定されている範囲内での解決策では難しいことになるだけのことにすぎない。

 

今になって俺は思う。

あの人は恐ろしい人だなと・・

世界情勢がこういうことになる、何年も前に

中国が分裂するというようなこと言っていた。

今になってみると、おそらくアメリカの工作によって

そういうことになるのだろうなと。

それは現政府が崩壊するという形ではなく

地方政府が一方的に独立を宣言するという形になり

欧米がその独立を支持するという形で実現するのだろうか。

この場合、

「一方で中国に覇権を渡すわけにはいかないアメリカは、中国に対してどこまで市場原理の原則を求めるのだろう。」

この疑問に対する回答としては

市場原理に従わない中国が北半分であり

市場原理に従う中国が残りの南半分として

地域を分割することでこの問題は一定の妥結点に向かうとするものである。

 

付け加えておくが

中国の件と同時に、あの人は

朝鮮半島が北側に統一されるということも言っていた。

当時は、そんな気配はまったくなかったし

たとえ、半島が統一されるにせよ

それは、自由主義経済圏である南側が中心になると思っていた人が多かったと思う。

しかし、その後、信じられないことに絶対にないとされた米朝会談があっさりと実現してしまい、

在韓米軍もまさかの縮小ともなれば

随分と流れが変わってきたように思う。

おそらく、

最近、韓国の大統領がやけに強気であることも

半島全体が核で武装されることを想定してのことではないかと思う。

 

「「アメリカは中国に勝てない」は本当だろうか」への9件のフィードバック

    1. 人口動態統計を見る限り、中国はあとしばらくすると、日本よりも悲惨な人口減少になりそうですが、インドは成長性を維持できそうですね。

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